ワンタンを意味する『抄手、餛飩、扁食、雲吞』違いは何?

台湾に住んでいると、ワンタン麺、紅油抄手、雲呑麺…同じような見た目なのに、なぜこんなにも呼び方が違うのだろうと疑問に思いませんか?今回は、これらの違いについて調べてみました。

ワンタン

まずワンタンは中国・華北地方で生まれ、西漢時代には既に存在していたと言われています。当初は具材の入った麺食全般を指していましたが、宋元時代になってようやく、現在のような餃子との区別が生まれました。
結論からいって、地域によって呼び方が違うようです!呼び方は違えども薄い皮で具材(餡)を包み、スープなどとと食べるという本質は同じです。

餛飩(フンドゥン):華北・江浙地方

薄い皮で作られ、豚肉や海老、野菜を包んだもの。特に江南地域では、鶏がらスープをベースにした上品な味わいが特徴です。台湾ではチェーン店「老虎醤温州大餛飩」があちこちにあるので、この文字を見たことがある人も多いかも。

抄手(チャオショウ):四川地方

「両手を組む」という意味で、その包み方が名前の由来。最も有名なのが「紅油抄手」で、辛い油を使った四川らしい味付けが特徴。台湾の有名チェーン「八方雲集」などにもメニューがあります。ただ台湾のは見た目ほど辛くありません。

扁食(ビエンシィゥー):台湾・福建地方

閩南語に由来する呼び方です。具材の肉を叩いて作るため、独特の食感があります。スープは豚骨ベースが一般的です。台湾では花蓮扁食といって花蓮地域に有名なお店が集まってます。

雲呑(ユントゥン):広東・香港・マカオ地方

皮に卵を加えて作り、エビを贅沢に使用するのが特徴です。「鮮蝦雲呑」のような海鮮スープとの組み合わせが有名です。

まとめ

特に台湾では1949年以降の歴史的背景により(外省人が入ってきたりして)、これら4つの呼び方が全て使われているようです。中国の各地域の食文化を反映していて面白いですね!呼び方は違えども、薄い皮で具材を包み、スープとともに楽しむという本質は同じ。ぜひ台湾ではいろんなワンタンを食べてみてね!

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