台湾の一大イベント端午節(端午の節句)について

今回は台湾で毎年盛大に祝われる「端午節」についてです。

中国語:端午節(Duānwǔ jié)
日本語:端午の節句
英語:Dragon Boat Festival(ドラゴンボートフェスティバル)

旧暦5月5日(つまり新暦5月末から6月中旬のどこか)に行われ、台湾の人々にとってとても大切な一大イベント。日本の端午の節句とは少し違った、台湾ならでは文化・行事・イベントなどをご紹介します!

端午節とは?

端午節の始まりは、古代中国の詩人屈原(くつげん)という人の物語から来ています。国を愛するあまり川に身を投じてしまった屈原を人々が魚から守ろうとして粽子(ちまき)を川に投げたという、ちょっと悲しいけれど美しい伝説があるそう。台湾でも祖先を大切にし、悪いものを追い払う意味を込めてお祝いしています。

端午節といえば、絶対食べたいチマキ

端午節の主役といえば、やっぱり粽子(ゾンズ) ですね!日本のちまきとは全然違います。台湾の粽子は北部と南部で味が違って、一般的に北部は醤油ベースでお肉たっぷり(しょっぱい系)、南部は竹の葉の香りが効いた上品な味わい(甘い系)と言われていたりします。日本人の口にもとても合うと思うのでぜひ食べてほしい!

伝統的な台湾のおうちだとおばあちゃんを中心に家族総出でチマキ作りをします。竹の葉を洗って、もち米を水に浸して、具材を準備して…一日がかりの大仕事!豚肉、栗、椎茸、卵黄、干しエビなどを入れて、めちゃくちゃボリューミーです。この時期になると市場などでもたくさん売っていて手軽に手に入ります。

私も作ったことあるよ!アメリカ在住も作った!ちまきの巻き方は難しくコツがいるけど、YouTubeを見たらなんとかできるようになったよ(笑)

昔は無病息災を願って、雄黄酒(ゆうおうしゅ)という鶏冠石(天然の硫化ヒ素の一種)入りのお酒を飲む習慣があったそうですが、現代では毒と言われていて飲まなくなったそう。

迫力満点!ドラゴンボートレース

端午節のメインイベントといえば ドラゴンボートレース(龍舟) !龍の頭がついた細長いボートに10人から20人がぎゅうぎゅう詰めになって、太鼓の音に合わせて「一、二、一、二!」という要領で漕ぎ、速さを競います。台北の大佳河濱公園、高雄の愛河、台中の葫蘆墩公園など、台湾中の川や湖で熱戦が繰り広げられます。

私はアメリカテキサス州に住んでいたけど、その時も中華圏の人たちによるドラゴンボートレースがあったよ。

最近では会社のチームや学校のクラブが参加することも多く、風習をこえてスポーツイベント化しています。ガチなチームはマッチョな人しかいません。

風習あれこれ

香包作り

学校行事などでは香包(シャンバオ) 作りが行われることもあります。これは小さな布袋に薬草や香料を詰めたお守り的な物。最近では伝統的な薬草だけではなくて、ラベンダーやローズの香りの香包も人気。完成したら首にかけたり、カバンにつけたりして、一年間の健康と幸せを願います。私も語学学校時代に下の写真の香包を作りました。

正午の立蛋チャレンジ!

そして忘れちゃいけないのが立蛋(リーダン) という面白い風習!端午節の正午ちょうどにテーブルなどの上に卵を立てることができれば、一年間幸運が続くって言われていて、皆さん真剣にやります(笑)私も何度かチャレンジしたけど、成功した試しがありません。でもたまに出来る人がいるんですよねー。

菖蒲湯

これは日本にもある風習ですが、端午節の日に 菖蒲(しょうぶ) を入れたお風呂に入る習慣もあります。邪気を払って健康になるって言われているそう。

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まとめ

端午節は祝日なので連休となり、実家に帰る台湾人の方も多いですね。端午節ではいろんなイベントや風習がありますがすべてに通じるのは無病息災!健康な身体があることに感謝しつつ過ごしましょう~!他にも端午節ならではのイベントや風習があると思うので、思いついたら付け足します~

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