今さらですが2025年6月に台湾で男の子を出産しました。私も出産に当たり、多くの方のブログなどを拝見したので、私自身の経験談もシェアしたいと思います。
当記事では事前検診と出産前のこと記し、次のブログ(↓)で出産当日とその後について記す二本立てです。

病院選び
私は石牌駅近くの総合病院「振興醫院」を選びました。たいした理由はなく、家から行きやすく家族から勧められたからというだけです。他の病院を利用したことがないので比較もできません。
お隣に榮總醫院という大きな病院もあり、迷いましたが家族は榮總の方が古くて汚いよとのことでした。でも正直どちらもそんなに変わらないと思います。

日本人に人気の禾馨(なでしこ病院:日本語通訳もいるらしい)なども考えたのだけどうちからはちょっと遠いです。出産後、私が先に退院し、ベビーが数日入院継続になってしまいました。その間、夫が毎日私の母乳を病院に運ぶことになったので、家から近いところで本当によかったと思っています!遠かったら、母乳運ぶだけで一苦労…
検診
最初は約1カ月に一度、その後2週に一度、出産の1カ月前からやっと毎週になりました(途中検診がなさすぎて気が気でない)。おそらく日本も同じ感じなのか?採血はたまにありましたが、尿検査は毎度あり、最初は不慣れで時間がかかっていた尿検査も最後はかなりプロフェッショナルになっていました(笑)検査結果はアプリから見ることができます。
台湾の母子手帳にあたる孕婦健康手冊は病院からもらえます。日本は役所に行って受け取ると聞きました、大変だ。これがGETできたらMRTの「妊娠してますキーホルダー」がもらえます。また台北市はタクシー券ももらえます(以下詳細ブログ)。


検診では先生によるエコー検査(超音波検査)があり、毎度感熱紙のエコー写真を大量いただきました(ちょっと多すぎる…)。
一応、名の知れた有名な先生に担当してもらっていたのですが物静かで、毎度「問題ないよー沒問題!ただもっと食べて!」しか言われず、とってもあっ気ない検診だなと思ってました。台湾人っていつもお喋りな人が多い印象なのでちょっと意外。
夫はどうしても仕事で来れない時を除き、大体検診に付き添ってくれました。他の患者さんたちを見てもほとんど夫婦で来ているようでした。



子の推定体重が平均よりずっと小さめだったので、毎度肉(タンパク質)を食べろと言われていました。
先生による検診とは別で、毎度隣の半個室のようなところに通されて、看護師さんによる私の体重や血圧などのチェックがありました。また都度、妊婦に必要な情報(例えばB型肝炎のこと、喫煙・飲酒のこと)を口頭で教えてくださいます。最後にYESかNoでチェック印をつける2~3問の小テストみたいなものがあります。見慣れない専門用語でGoogle翻訳使うこともしばしばありましたが、間違えても特にお咎めはありません(笑)



検診は他の患者がいない場合は約15分、患者が多いときは約2時間、かかる時間はまちまちだった。またお会計も1階の別フロアなので、そういう面が総合病院のデメリットかと。
出生前検査
出生前検査(NIPT)を勧められます。あまりよく調べてはいませんがおそらく台湾ではほとんどの方が受けられるのではないかと思います。保険はききませんが台北市は補助金制度があります(詳しくはこちら)
値段によってさまざまな検査項目があり、私はあまりよく考えずに超超超高い検査を選んでしまいました(羊水検査はしていません)。お値段は37,900元(187,000円)!!なんでこんなに高いのを選んでしまったのだろう…と今振り返って思いますが、何もなかったからよかったことにします。。。
4D検査
出産の約5か月前に4D検査を受けてほしいと言われました。これも自費になり、4,000元(約20,000円)かかりました。先生からはどこの病院で受けてもかまわないと言われたのですが、特にこだわりはなく他を探すのも面倒なので「振興醫院」で受けたいと伝えました。同じ産科でも別部署になるようで、該当部署を紹介され別日に予約となりました。が、ここの4D検査は本当におすすめできません、、、
4D検査を担当しているのはおばあちゃん先生一人のみのようですが、なぜか機器の使い方があまりよく分かっていないようなのです。途中で「機器が使えない」と他の人にヘルプの電話をし、若い看護師さんがきてくださったのですが、こんなことが日常茶飯事のようで若い看護師さんからのイライラオーラがすごかった。笑 ってか病院で機器が使いこなせないってやばいでしょ!!
元々2時間ぐらいかかりますと言われていた検査ですが、最終的には4時間ぐらいかかりました。おばあちゃん先生はひたすら「ボストンの病院ではうまくやっていたのよ」と過去の自慢話をし続けてきて私もイライラ。私は日本人だから台湾語分からないって言っているのに、何度も台湾語で話しかけてくるのもナゾ!
最後に4D写真の印刷もしてもらうのですが、その印刷も全然できなく、私もしびれをきらして「もう帰る時間なので、郵送してもらえますか?」と伝え帰りました。(後日、郵送で届きました)もし可能ならば別の病院で4D検査を受けてください。終始、イライラで疲れました。
妊娠糖尿病検査
噂にきいていたものですが、例にもれることなく糖尿病検査を行いました。甘いドリンクを飲んで採血、1時間後に再採血、2時間後に再再採血ってな感じで合計3時間ぐらい病院に待機しなくてはなりません。看護師さんからは暇つぶしグッズをもってきてくださいねと言われたのでiPadでネトフリ見ていました。肝心の甘さですが、もっともっと甘いものを想像していたので意外と平気でした。検査結果も問題ありませんでした。





よくネットとかで見かけたのはペットボトルに入っているタイプですが私は写真のようにスポイト式でした。「自分でコップにうつして飲んで~」と言われ、私はたまたま水を入れていた水筒があったからよかったですが、なかったらどうやって飲むねん!
出産前
検診の時からずっと逆子と言われていたのですが、それに加えて羊水が極端に少ないと言われていました。そのため、赤ちゃんはお腹の中で回転することは困難なので、どんなに逆子体操とか頑張ってもこのまま逆子だろうとのこと。出産予定日の1カ月前に38週で帝王切開にしましょうとなりました。
出産日時
お医者さんから「●月●日帝王切開ね!」と有無を言わさず、日にちを指定されました。そして義父母に伝えると風水の暦が書いてある本を見ながら「その日は(風水的に)悪い日だから、その前の日か次の日に変えてもらいなさい」と言われてしまいました。ええええ、、、と台湾の風水信仰文化をひしひしと感じた次第です。最初は私も怪訝な顔で話しを聞いていたのですが、よく話しを聞くと台湾では患者の風水信仰都合で手術日を変えてもらうのはよくあることのよう。実際、周りに聞いてみると変更した経験がある友人もいました。
根強く義父母から説得され「次の日の検診で変更できるか聞いてみる」と伝えました。


そして次の日の検診で私は看護師さんに「手術の日にちを変更できますか?」と聞こうとしました。しかし、その瞬間「では●日8時にここに来て、●●もってきて、入院手続きして…」と矢継ぎ早に入院当日の話しが始まってしまいました(笑)そうなってしまうともう今さら私から言い出せない…これはもう変更せずにこのままの日にちでいけってことだな、と自分の中で落とし込み、義父母には医師に聞いたけど変更できなかったと誤魔化しました(笑)無事に生まれてきたら、誰も日にちのことなんて言わないですよね。笑
出産前日
入院バッグを持参し朝8時にきてくださいと言われたので行きましたが、前日に特にすることはなく、どうしてあんなに早かったのか謎です。暇なのでお昼に看護師さんに申し出て外にカフェに行くことも可能だったのですが、午前中にNSTで赤ちゃんの心拍などを確認したところ、少し気がかりな兆候があるので安静にしてほしいと言われ行くことができなくなってしまいました。そんなこと言われたらじっとしてますよ!!!
産科も病床が約15床ありましたが、驚くべきことにほぼ私一人でした。数日、もう一人の患者さんがいましたが、その方は自然分娩だったので私より日数は短く先に退院していきました。元々、義母からはお金だしてでも良いから個室にしてもらいなさいと言われていたのですが、お金出さなくてもずっと個室状態でした(笑)恐るべし少子化!産科以外は老人たちであふれかえっていました。
前日の夜21時以降は絶食となりました。ベッドは硬くて寝心地が良いとはいえません。夫も隣の簡易ベッドで寝ましたが、ベッドは小さすぎて寝返りできずとても窮屈そうでした。夫は身長約160cmと男性にしては背が小さいのでぎりぎりって感じでしたが、ほとんどの男性がもっと大きいでしょう。皆さんどうやってあそこで寝ているのか…寝袋あった方がよいかもしれません。



入院経験がないので全く想定していなかったのだけど、病院にはシャンプーやバスタオルなどはついていません。持っていくの忘れました!笑
持ち物
病院から言われた持ち物は以下


妊婦
- 櫛
- スリッパ
- 下着(授乳専用ブラジャー)、ショーツ(紙パンツ)
- 防寒用上着
- 靴下または足元保温用品
- 母乳パッド
- 衛生用品(例:産後用生理用ナプキン、トイレットペーパー)
- 洗面用具一式
- 洗浄器
- 大きな洗面器(座浴用)
大きな洗面器は自然分娩の方がお尻を洗うのに必要ということで、帝王切開は不要と言われました。
私は事前に下記写真の妊婦セットを購入しておきました。


が、入院したら台北市から妊婦セット支給されたので大方買わなくてよかったじゃん!となりました。事前に教えてくれよー買い損!!
中身はこちら↓


ベビーのために必要なもの
- 肌着(夏はガーゼ素材、冬は綿素材)
- 綿素材の上着
- 手袋、靴下(綿素材)
- 帽子
- 大判のおくるみ
私は真夏の出産だったので、手袋、靴下、帽子は不要と言われました。ベビーをおくるみにくるむと、手袋、靴下は不要ですね。さらに帽子も新生児だとサイズが大きすぎちゃいます。
その他あると便利なもの
以下は私が思うあったら便利なものです。
- 小型扇風機(部屋がけっこう暑かった)
- モバイルバッテリー(コードが2mぐらい充電器も持参していたけど、帝王切開後は痛みでそこまでも手が伸ばせないので手元にあった方が良い)
- ゼリー飲料(手術後起き上がれない時に飲める)
- ビニール袋(ゴミ捨てなど)
出産前はどきどきでしたが、やっと会えるという気持ちの方が大きかったです。では次の記事は出産当日とその後についてです。



