【台湾で出産】術後麻酔を断ってしまった帝王切開手術とその後

私の妊婦検診、出産前日までのことについては以下のブログをご覧ください。

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今回は出産当日~について私の経験談をまとめたいと思います。
いきなりですがタイムライン形式です。

出産当日

5時30分

入院ベッドでぐっすり寝ているところ、看護師さんに起こされる(なんでこんなに早いんや!と思った)。
看護師さんが私の下の毛をそる(看護師さんの仕事すごすぎる)。
浣腸される(看護師さんの仕事すごすぎるパート2)
脱水にならないための点滴を2本される(約1時間、だからこんなに早く起こされたのか。)

7時15分

手術着に着替え。担当の方が部屋に迎えに来て、ベッドごと手術室へ出発。緊張。

7時30分

夫とバイバイし、ベッドごと手術室の中には入る。看護師さんから名前と何の手術か口頭で聞かれる(寝ぼけて帝王切開の中国語をド忘れし看護師さんから「剖腹產(帝王切開)ですよね?」と言われた…笑)。手術室といっても、中に多目的ホールのような待機場所があり(以後、前室と呼ぶ)、手術予定の人のベッドが10人ほど川の字に並べられていく。ただ待つだけで特に看護師さんは構ってくれない。なんだかんだ30分ぐらい待った気がする。この前室がとても寒くて、布団被ってた。隣の患者さんは寒いから布団もう一枚くれとお願いしていた。

待機家族は見送ったら、飲み物や食べ物を買いに行って待機場所で待つとよいと思う。それか他の家族に持ってきてもらうか。手術はどのぐらい時間かかるか想定できず、待機場所から離れられないからね。

8時00分

時計が見えていたけど、8時ぴったりにぞろぞろと50人ぐらいの医者・看護師が前室に来て、それぞれの担当の患者のもとへ行き、名前や何の手術かを尋ねられる。テレビとかで見るようないわゆる「手術室」に運ばれる。
まだお医者さんはいなくて看護師さんたちだけで準備を進めていく。「寒いですか?(中国語)」と聞かれたので、「はい寒いです」と答えたら、「沒關係(大丈夫よ)」と言われた。なんで聞いたんだ?笑

朝8時からこんなにたくさん手術するなんてびっくり!毎日ベルトコンベヤー状態でたくさんの患者さんの手術をしているんだろうね。

以下写真はイメージ

ここで私の言語力の足りなさから致命的なミス…
看護師さんから今回の手術内容などの説明を受けている流れで「●●の術後麻酔を受けますか?」と聞かれる。私は既に麻酔についてに同意書をすべて提出している。私は「今聞かれているのは既に申し込んだものとは別で、さらにもう一つプラスして麻酔を追加するか?」という意味かと勘違いしてしまった。だってお金もプラスで●●元かかると言っていたので。まさか最終確認をして、直前のここで選択の機会を与えられるとは思っていなかった。だから私は「その麻酔はいらないです」と答えてしまった。。。これが原因で術後の痛みに苦しむことになる。同意書書いた意味ないやん!聞かないでよ~自分の語学力のなさを恨む。(この断った麻酔は、術後に自分でボタンを押しながら麻酔量を調整できるもの)

8時15分

麻酔科医がきて帝王切開のための麻酔を背中(腰椎)に入れられる。身体を横向きにし、背中を最大限丸くする。ベテランそうな麻酔科医なのに「ん?!」と言いながらちょっと大変そうな様子が聞こえて、不安になる。緊張ピーク。麻酔科医が補助看護師(かなり若い)に「もう一本もってきて~」と言っていたから、私は効きが弱めなのかな。でもそんなことを尋ねる余裕はなく。麻酔科医のスマホ電話が鳴ったのだけど、普通に電話出ててびっくり(仕事のことっぽかったけど)
足に電気が走ったような感じでビリッと、ちょっと声がもれ出るぐらい嫌な感じがした。時計が見えないから分からないけど、看護師さんに身体を抑えられながら体感30分ぐらいかかっていた気がする(きっと本当はもっと短い)。麻酔打った直後から四肢がぴくぴく勝手に動き出す(けいれん?)。看護師さんが私の身体を触って、「ここは感じる?」と聞いてちゃんと麻酔が効いているか確認。看護師さんとてもきさくにゆっくり話してくれて感謝。

8時45分

いつの間にか毎度の検診でお世話になっていたお医者さんが手術室にいた。ドレープをかぶせられ、前が全く見えなくなった。おなかに何か器具がのっているなぁとか消毒しているなぁぐらいは分かるけど、もちろん感覚はないので痛みはない。そして麻酔もタイムリミットがあるので、早々に切開して子を取り出したようだが何も見えない。「9時3分」という声だけキャッチできた!痛みは感じない。産声が聞こえた時はとってもうれしかったけど、笑気ガスをしているためかボーっとし、疲れているような感じで涙が出る余裕はなかった。
子は軽くふき取られたあと、私の目元のとこにもってきてくださって初対面。かわいい♡けどやはり懸念されていた通り、少し小さめ&肺機能も弱めなのですぐに別室へ運ばれていった。

9時30分

時間は想定。子を取り出してからは何もすることがないので私はずっと目をつぶっていた。すごい疲労感。開腹してからあっという間に子を取り出したのに、閉じるのはかなり時間がかかるのが予想外だった(そりゃそーか)。最後の最後ぐらいは麻酔がちょっと切れ始めたのか、痛みはないが少し縫っているのが分かるような感じがした(今振り返ると麻酔が切れているわけではないかも)。心の中では早く縫ってくれ~麻酔切れたらやばい~と思っていた。
10時30分ぐらいに終わった気がする。血液漏れ対策のためベッドに敷くパッドを部屋から持参しなくてはいけなかったらしいが、そんな話し聞いていなかったので入院部屋に置いてきてしまった。え。

10時30分

これで終わりかとおもったら、また前室戻り、ベッドを固定して30分間血圧チェックをするという。30分後問題なければ終わりになるとのこと。看護師さんから「寝てて良いわよ」と言われたので寝てた。

11時00分

「Makiyoさんの手術が終わりました、ご家族の方は出口まで来てください」というアナウンスが聞こえ手術室を出て夫と対面。義父母含め、家族はこんなに時間がかかると思っておらず、かなり不安になっていたとのこと。

10時30分ごろには夫ともう一人(計2人)が赤ちゃんを見ることができ、写真撮影してきて見せてくれた。部屋に戻り、じわじわと痛みがお腹にくる。赤ちゃんに関してのレポートがないので、とても心配になったが待つしかなかった。また出血量はそこまで多くはなかったとのことだったが、おそらく栄養を全部赤ちゃんにもっていかれたようで横になっていても、アンパンマンの「顔が濡れて力が出ない~」みたいな感じがした。とはいえ血圧は問題なし。

帝王切開後に必要な専用の腹帯ベルトがあり本当は持参する必要があったらしいが、誰からもそんな説明をうけた覚えはなく(私が聞き漏らしたのか?)ないので夫に買いに行ってもらった。総合病院は病院内に医療グッズ店も入っているので便利!

尿道カテーテルを入れているので尿意を感じない。4~5時間ごとに袋がいっぱいになってしまうので夫に捨ててもらう。申し訳ないがしょうがない。夫は終始嫌がって使い捨て手袋まで買ってきやがった。

1時間後ぐらいに小児科の先生(初対面)が部屋にやってきてベビーの報告を聞いて一安心。
そしてどんどんお腹の痛みが強くなってくる…けど下半身の麻痺は深夜まで残っていた。起き上がることもできないので、もちろん食べれない飲めない。ガーゼを濡らしたもので口を濡らしてもらう、マジ病人。

とにかく痛みを忘れるために寝るしかないので寝る。手術冒頭で麻酔を断ったために苦しんでいる。麻酔があればこの苦しみがなかったと思うと自分の語学力を責めるしかない。どうしても痛ければ、麻酔を後からでも追加できると言われたが自分の戒めと思い、耐えた。(意味不明)

夜に食事は来たが、身体が起こせないのでほぼ食べれず。コンビニで飲むゼリーを買ってきてもらい、それは寝ながら半分ぐらい飲めた。

日本の両親にテレビ電話して報告していると、手術をしてくださった産科の先生が様子を見に来てくれた。朝8時からの手術で、その時21時ぐらい。どんだけ働いているのか!と驚いた。しかもいつも物静かな先生だったのに、ここ一番テンションが高く驚いた。たぶん下班(仕事おわり)なのでテンション高めだったのか。私の顔色がそうとう悪いらしく皆から心配される。鏡で自分を見てびっくり、唇が真っ青だった。。。

夜中も3時間毎(だったかな?うろ覚え)に看護師さんが私の血圧のチェックをしに来るので多少は起きてしまう。

病院食

月子餐と呼ばれる産後食がは一日6食くる(おやつ含む)。私が滞在した月子中心(産後ケアセンター)は6食と言いながら盛ってて、実際は3食だったわけだが、病院はちゃんと6回来てた!すごい、律儀!

予想以上においしくてびっくり!小籠包まであるのか。
蛇足だが台湾の入院患者は妊婦ではなくても月子餐を選択できるらしい!夫の友人(男性)が入院中、普通の食事はまずいけど、月子餐はおいしいからと自ら値段の高い月子餐を選んだとのこと。たしかにこれ食べた方が元気になれると思う!

翌日

午前中に男の看護師さんが診察に来て、子宮の癒着を防ぐべくお腹を押しますと言われ、押されたのがめちゃくちゃ痛かった。これが後陣痛というやつなのか不明だが、声が漏れ出て、ベッド横のバーを握りしめていないと無理って感じだった。たかが10秒ぐらいだが強烈に印象に残っている。

身体を少しずつ起こせるように努力してくださいと言われ、ベッドの角度を15度、30度、45度…みたいな感じで少しずつチャレンジするも45度で無理。ベビーを見に行けるまでは程遠く悲しいが、無理したくもないので夫や家族に見に行ってもらう。

お気づきだと思うが、立てないのでシャワーもできず…だいぶストレス。病院には出張シャンプーサービスがあるらしく、義母からは受けなさいと言われていたが電話するにも痛いし、タイミングを逃した。早く予約すればよかった。

これまた蛇足だが、産科には看護師の卵の大学生(研修かな?)が平日に5人ほど働いていた。難しいことはまだやらせてもらえず、血圧チェックなどの簡単なものばかりなのだが、なんせ5人の研修生に対して患者が私1人しかいない!笑 毎度誰がやるかみたいになってたのが可愛いかった。

3日目

尿道カテーテルをとってもらった。つまり自分でトイレに行くしかない…距離にして5mほどだけ何かにつかまりながら行かないと無理って感じ。夫は病院のベッドだと小さすぎて寝返りができず熟睡できないので、昼間は家に寝に帰ったりしていた。入院中、夫の目の下のクマやばかった。夫が勝手に私の友達に声をかけて病院にお見舞いにきてもらうようにしてた。せめて私に聞いてからにしてほしかった。

4~5日目も大体同じ感じで過ごした。徐々に身体が起こせるようにはなってきたが、それでもかなり痛い!私がベビーに対面できたのは5日目。長かった!

帝王切開の入院の保険対応は6日間。もし7日以降入院ならその分は自費になるとのこと。自然分娩は3日間だったかな?

私のベビーが6日で退院できそうにないとのこと。義母からの勧めもあり、私も自費で入院を延長しようかと思い(なんせ産科はベッドが空きまくっている)看護師さんに打診した。看護師さんは良いですよーという返答だったが、小1時間後に産科医師の右腕みたいな方(女性)が白い巨塔の「財前教授の総回診」のノリで数人引き連れて部屋に来て、「これ以上入院はしない方が良い、早く出て行った方良い」と言われた。夫はこの方が夏木マリに似ていると言っていた、貫禄がすごい。
おそらく病院としては自費といえども割に合わないからだと思う。その時は夏木マリに恐れおののいて、「はい今すぐ退院します」と言ったのだが、今振り返ると先生の言う通り退院してよかった。結局ベビーの退院は当初の予定よりずるずると伸びてしまい、1~2日の延長では済まなかった。そして病院のベッドは心地が悪いのも最大の要因。

1日家に滞在し、その後月子に移動した。毎日母乳を搾乳し、夫に病院まで運んでもらった。その後の月子生活のことは別記事にてレポート済み。

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産後

病院からは「●日と●日に産後の検診に来てください」と言われた。そのため月子(産後ケアセンター)に「明日病院の診察のため、月子を抜けて病院行きます」と伝えたら、月子ですでに医師による産婦検診も行っているから行く必要はないと言われた。たしかに完全に二重の検診で私自身も変だなと思ったので、月子の言う通り病院には行かなかった。
私は帝王切開なので、その傷口の手当をする必要がある。月子の医師から「傷口に貼り換えるテープを病院からもらったでしょ」と聞かれたのだが、病院からは何ももらっていない。。。月子の医師いわく普通もらえるらしく「え?もらってないの?」とびっくりしていた。たしかに病院から傷口の術後のどのように対応したらよいのか説明を何も聞いた覚えがない…私が聞き漏らしたのか…説明し忘れな気がしてならない…が、とりあえず月子にいることが功を奏し、代替テープで対応してもらった。はてな。

ベビーは懸念点だった黄疸含め、月子でしっかり診察してもらい安心だった。改めて月子に入ってよかった。ベビーのワクチン接種も月子の系列でやってもらっている。

とんでもなく長い出産レポートになってしまった。読みづらくてすんません。終わり。

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