【エバー航空 客室乗務員死亡事故】経営陣が謝罪し労働環境の改善を約束

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事件の概要

エバー航空(長榮航空)の34歳の女性客室乗務員(孫さん)が、体調不良を抱えながら勤務を続けた結果、9月25日にミラノ発台北行きの便で業務を終えた後に病状が悪化し、救急車で病院に搬送されました。そしてわずか16日後の10月10日(台湾の国慶節)に亡くなるという痛ましい事故が発生。
勤務中、孫さんは何度もチーフ客室乗務員に体調不良を訴えていたものの、適切な対応が取られなかったと報じられ、エバー航空の責任が問われています。

エバー航空の対応

事故から1週間後の10月17日、エバー航空の孫嘉明総経理(社長)が初めて記者会見を開き、遺族と社会に対して謝罪。

総経理の謝罪コメント

孫総経理は「大切な仲間を失った気持ちで皆さんと向き合っています」と述べ、「孫さんの死は私たちの心に永遠に残る痛みです。この1週間、隠れていたわけではなく、遺族への対応と事実関係の調査、そして検討に時間と心を注いできました」と説明。

4つの改善策を発表

エバー航空は以下の4つの具体的な改善措置を即座に実施すると約束。

  1. 健康評価の全面強化:勤務前および勤務中の自己健康チェックを徹底
  2. 異常時の通報体制の確立:乗務員の体調異常時の処理手順と即時通報システムの整備
  3. 管理職のコミュニケーション能力向上:意思決定の質と実行力の向上
  4. 評価制度の継続的な見直し:考課評価システムの改善

労働環境の実態

休暇取得の問題点

報道によると、孫さんは「病欠記録が残ることを恐れて」病気休暇を取らず、無給の家族介護休暇を取得していたとされている。これは休暇記録が人事評価に影響することへの懸念だったと見られる。

病欠だと自身の評価に響いてしまう。けど家族介護休暇だと、自身の評価は落ちないってことね。

会社側の説明

エバー航空は「乗務員の休暇申請は尊重し信頼する。どのような休暇を申請したかを詮索することはない」と述べたが、一部の休暇取得形態が個人の評価に影響することは認めている。
現在、約4,500名の客室乗務員が在籍し、平日は100名以上、週末は200名以上が休暇を取得、会社は毎日250~300名の待機要員を配置して対応しているとのこと。

労働基準の遵守

桃園市労働検査処の検査により、エバー航空は労働基準法に定める勤務時間や休息時間の規定を遵守していることが確認された。乗務員の月平均飛行時間は約75時間。会社が遺族に休暇証明書の提出を催促したことについては「内部作業のミス」として謝罪。

SNSなどにあがっていたけど、会社が遺族に休暇証明書(本当に家族介護休暇ですか?証明を出してください)提出依頼をしたそう。それに対して、遺族は「あなたニュース見てないの?」と死亡証明書を返信したそう。えげつないやりとり…

労働組合の反応

エバー航空労働組合は、近日開催予定のエバーマラソン大会で抗議活動を行うと表明。孫総経理は「組合の抗議活動は年間を通じて頻繁に行われている」としつつ、「マラソン大会は予定通り実施し、すべての参加者の安全を確保する」と述べた。

今後の課題

航空業界における労働環境、特に客室乗務員の休暇取得や健康管理体制について、社会的な議論に。エバー航空は「最も誠実な態度で検討に向き合い、改善を実行し、このような悲劇を二度と繰り返さない」と約束しているが果たして改善が進むのか…。

エバー航空はJALやANAの並べるぐらい、サービスの品質がよくとても人気な航空会社。それだけにCAさんたちの見えない苦労を考えると…闇だ…

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