【花蓮光復郷災害】台湾全土から「シャベル超人」が結集&LINE利用でスムーズなボランティア活動

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今回、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

花蓮 光復郷で発生した馬太鞍溪天然ダム決壊による大規模災害から数日が経過し、被災地には全国各地から大勢のボランティアが光復郷に赴いている。特に9/27~29まで3連休なこともあり、その数は予想以上だ。

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「シャベル超人」現象

災害現場に向かうボランティアたちは「鏟子超人(シャベル超人)」「雨鞋超人(長靴超人)」という愛称で呼ばれている。電車内はシャベルや様々な工具を持ったボランティアで満席となり、座席料金を追加で払い、立ってでも向かう人々が続出。普段はそこまで混み合うことがない光復駅が大混雑している模様。台湾鉄道は連休期間中に10便を増便。普段は指定席のみで立ち乗り不可としている列車も立ち乗りを開放。

2025年の流行語は「鏟子超人」で決まりや!笑(注:流行語大賞はありません)

支援体制

台湾政府は被災地に最も近い駅、光復駅に拠点を設置し、民間慈善団体と連携してボランティアの調整を行っている。個人参加者は10〜15名ずつのグループを組み、工具や装備は現地で提供される仕組みが整備されている。

セブンイレブンは小売業界初の「OPEN!移動販売車」を派遣し、避難所での食料・飲料水提供を開始。

90歳の高齢男性が毎日シャベルを持って一人で電車に乗り、災害現場でボランティア活動を行っているとのこと。SNSに投稿されたおじいさんの後ろ姿は「巨人的背影」と称されている。

被災地まで歩かれる姿なども映像で見たけど、とても90歳には見えなかった!背筋も曲がってない!すごい!

炊き出しボランティア団体「義煮團」は災害発生の翌日から現地入りし、「3日間風呂に入れず、服は濡れては乾き、乾いては濡れ」「連続3日間段ボールの上で睡眠」という過酷な環境の中、毎日1000食以上の弁当を調理している。1日で4000食もの弁当を準備した日もあり、厨房では約20〜30名のボランティアが24時間体制で活動している。食材はすべて全国からの寄付で賄われており、「足りなくなった食材を公表すると、すぐに電話が殺到する」という状況。

他にも住民が自発的に愛心義煮團を組織し、炒麺、炒米粉、スープなどを提供。さらにファストフード店も大量の温かい食事を被災地の災害指揮センターに届けるなど、食の支援が途切れることなく続いている。

交通機関

光復駅に到着する電車では車掌が感動的な放送を行った。「遠方から光復に支援の手を差し伸べてくれたすべての方に感謝します。皆さんの協力により、光復は必ず元の姿を取り戻せるでしょう」「台湾で最も美しい風景は人々です。そしてマントを着ていないスーパーヒーローたちです」。SNSなどでは多くの人が共感を示している。

桃園から80名が貸切バスで駆けつけたグループは鳳林駅で人が溢れて乗車できない事態に。「台湾人の愛心が満杯で入れない!」と投稿され、増便を求める声も上がっている。

ボランティアへの共有

ボランティアには以下のように連絡がされているらしい。すでにQ&Aまで準備されていて、とても分かりやすいことに驚く。これならボランティアにも安心してのぞめそう。

皆さん、こんにちは。私たちは花蓮県議員●●です。救災活動パートナーになってくださり、ありがとうございます!
まず皆さんにお伝えしたいのは、被災地の状況は急速に変化し、環境も過酷であるということです。被災地に向かうのは肉体労働です。もし観光や記念撮影のつもりでいらっしゃる方は、今からでも引き返すのに遅くありません。
24日から毎日、議員とチームは実際に現場で状況を把握していますが、現場の作業の多くは手作業となり、主に泥除去や物品の運搬をお手伝いいただきます。
■ 装備は各自でご用意ください 長靴(または泥でも滑らない靴)、軽量レインコート、軍手、日焼け対策用品、ミネラルウォーター、基本的な乾燥食品(食事時間をまたぐボランティアの方は必ず十分な食料をお持ちください)、着替え。可能であればスコップや円形シャベルもお持ちください。
■ 集合情報
場所:花蓮県光復駅前(集合後、グループ分けして場所を割り当て、協力が必要な場所まで徒歩で移動)
時間:午前の部:10:00、午後の部:13:00
■ 交通
各自でお越しください。電車でのご来場を強くお勧めします(事前にチケットをご購入ください)。 お車の方は花蓮糖廠に駐車し、駅まで約1km歩いてください(県道193は物資・救援チームのために空けておいてください)。 光復駅到着後、交通手段による送迎はなく、全行程徒歩となります(体力をご考慮ください)。
■ 休憩
1919救助センターと協力しており、光復大安教会で休憩できます。登録したボランティアで休憩が必要な方はご連絡ください。
■ 通知
毎日の現場状況に応じて、異なる日に登録されたボランティアの皆様には、前日に登録時に記入いただいたメールアドレスに事前通知をお送りします。

皆様が自主的に被災地に向かい協力してくださることに感謝いたします。当事務所が行っているのはボランティアと被災者のマッチングであり、個別の被災世帯に必要な室内清掃をできるだけ早くお手伝いすることです。
泥の除去は本当に、本当に、本当に体力と精神力を消耗します。真剣でない方はお控えください。
皆様には自身の状態を考え、来ることを決めた場合は、常にご自身の安全に注意を払ってください。私たちは被災地の人々を助けに行くのですから被災者の負担になってはいけません。

よくある質問Q&A
1. 自分で用意するもの以外に、清掃道具の持参は必要ですか?現場で提供されますか?
A:なくても大丈夫です!#最も不足しているのは人手です
2. 遅刻した場合、電車に乗れなかった場合はどうすればいいですか?
A:午前・午後の時間内に光復駅に到着できれば、事務所の楊さんにご連絡ください。直接集合する場所をご案内します。
3. ボランティア登録に制限はありますか?
A:自分の体力で可能で、他の人に迷惑をかけないと判断できれば登録可能です。未成年の方は事前にご連絡ください。
4. 荷物を預けることはできますか?荷物はどこに置けますか?
A:できるだけ軽装でお越しください。預かり所はありませんので、清掃する住宅で簡単に置ける場所を見つけるしかありません。小さなシートや米袋などがあれば、リュックを下ろすときに置く場所があります。
5. 物資を持参して寄付することはできますか?
A:現在の物資ステーションが不足しているかどうか各自で検索してください。ただし清掃をお手伝いする世帯は主に清掃が中心です。
6. 宿泊、交通に関する質問もついでに聞いてもらえますか?
A:光復一帯の宿泊施設はすべて被災者優先で使用されており、周辺の郷鎮も救助チームが使用しています。 花蓮市、吉安郷一帯で宿泊を探し、電車で南下して光復に協力に来ることをお勧めします。
交通については鉄道での到着を推奨します。お車の場合も宿泊先に駐車して電車に乗り換えて光復にお越しください。

ボランティア活動もLINEのオープンチャット機能などを用いて情報共有されているとのこと。ボランティア志願者のグループもあれば、宿泊場所シェアグループ、交通機関シェアグループなど細かくカテゴライズされていて情報がスムーズに提供されている。

Googleマップでは給水所やトイレの場所などがシェアされている。サイトはこちら

ボランティア活動をするにあたって情報共有が一番大切だよね。これだけ事前情報があれば、ボランティアに行く人も覚悟していくことができ、安心してのぞめると思う。日本も真似してほしい!
台湾は老人もLINEは使いこなしている印象だし、こういったテクノロジーの使い方、とてもうまい!!

まとめ

高齢者から若者まで、職業や地域を問わず、自発的に支援に駆けつける姿は「台灣最美的風景(台湾で最も美しい風景は人々)」という言葉で表現されている。二次災害も懸念されるため、継続的な監視が必要な状況は続いているが、全国から集まる温かい支援により、「シャベル超人」たちの活動は、災害時における台湾社会の底力を象徴的する出来事となっている。

とにかくすごい!の一言につきる。まだまだ9月は真夏のように暑い日もあり、少し外を歩くだけでへとへとになる。それにも関わらずこれだけ多くの方が政府や自治体の指示もなく、自ら行動できるなんて、さすがとしか言いようがない。私は現地に行くお手伝いはできないけど、それ以外でできることを見つけたい。

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