今年も防空演習の季節がやってきました。防空演習とは…
敵の空襲やミサイル攻撃、あるいは大規模な災害を想定し、国民の命を守るために行う避難や避難誘導の訓練のこと。訓練開始日時は県・市によって時間が異なりますが、事前に指定されている約30分間は警報が鳴ったら室内に避難したり、走行中の車は路肩に止めなくてはなりません。従わないと罰金対象になります。
初めて聞く方にとっては物騒に聞こえるかもしれませんが、1978年から毎年1回、継続して実施されている歴史のある訓練。市民は特段ビビる必要はなく、日本でいうところの地震の防災訓練と同じような気持ちで臨んでいます。
以前リール動画を作ったので街の雰囲気を参考にしてください。
今年(2026年)は8月に防空演習が行われることが発表されましたが、それと同時に今回から台湾で史上初となる「スマホのデータ通信(モバイルネットワーク)制限・大減速」の演習が実施されることになりました。対象地域では30分間、ネット検索やSNS、Googleマップのナビなどがほぼ使えなくなるため、事前にしっかり備えておきましょう!
「断網(ネット遮断)」演習とは?
今回の演習は政府の電波を管理する機関(NCC)や国防部などが協力して行う「2026城鎮靭性(防空)演習」の一環。万が一、戦争や大きな災害で海の底にあるインターネット用のケーブルが切れたり、電波を届ける基地局が壊れたりした大ピンチの状況を想定した訓練。
具体的にはネット回線が混み合ってパンクした状態をわざと作り出すため、スマホのネット速度を限界まで低下。これによって、事実上の「ネット遮断」状態を再現。通信が使えない緊急時でも政府や携帯会社が用意したバックアップ用のシステムや、別の会社の電波に自動で切り替える機能(災害時ローミング)がしっかり動くかどうかを確かめるのが一番の目的。

台湾有事をリアルに描いたドラマ「零日攻撃 ZERO DAY」の中でもまさに同じように通信が遮断されるシーンがあった!
いつ、どこで使えなくなる?
演習は地域ごとに日を分けて、平日の午後(30分間)に実施されます。今回は中部と北部の合計14県市が対象です。
エリアと日時一覧
- 中部地区(7県市)
- 日時: 2026年8月10日(月) 14:30 ~ 15:00
- 対象: 台中市、彰化県、南投県、苗栗県、雲林県、嘉義県、嘉義市
- 北部地区(7県市)
- 日時: 2026年8月13日(木) 14:30 ~ 15:00
- 対象: 台北市、新北市、基隆市、桃園市、新竹県、新竹市、宜蘭県



私が住む台北市は8/13の14:30~15:00だから覚えておこっ!
30分間の想定
「ネットが切れる」と言っても、すべての通信が完全に止まるわけではありません。
- 使えなくなるもの(×):4G/5Gのモバイルデータ通信全般。Googleマップのナビ、LINEやInstagramなどのSNS、ネットバンキング、オンライン決済、動画視聴などは基本的に繋がらなくなる。
- 使えるもの(〇):従来の「音声通話」と「SMS(ショートメッセージ)」。そのため、スマホから警察(110)や消防(119)への緊急通報は演習中も通常通り可能。
- 影響を受けないもの(〇):自宅やオフィスの「固定回線(有線LAN、そこから接続しているWi-Fi)」。今回の制限はあくまでモバイル電波(基地局)が対象のため、室内の固定Wi-Fiに繋がっていればネット利用が可能。


事前対策
突然ネットが使えなくなって焦る前に以下の準備を済ませておきましょう。
1. 避難所マップを把握
断網中はその場でネットを開いて避難所を探すことができません。事前に内政部警政署のウェブサイト(防空避難専区)、台北市の防空避難サイト、警政服務アプリ、消防防災e點通アプリを開き、自宅や職場周辺の防空避難所の位置を確認しておきましょう。その画面をスクリーンショット(画像)としてスマホに保存しておくことでネット環境がなくてもいつでも確認できます。
2. 当日のスケジュール
演習が行われる30分間はネットバンキングでの重要な送金、オンラインでの決済業務などは避けるのが賢明。またナビアプリが頼りにならないため、初めて行く場所への移動もこの時間帯は避けるスケジュールを組みましょう。



在住者は予測できるし準備できるけど、何も知らない観光客の人が心配ですね…いきなりスマホ使えなくなったら驚くだろうな…まぁそれも含めて訓練か。
今回の訓練では少し不便にはなりますが、対象の時間帯を確認し、万全の準備をして当日を迎えましょう!

