【中国語語学留学】中国語を学ぶ語学学校 「銘傳大学」の様子

台湾の語学学校に通うことを考えている方のために、私の経験談、個人的に感じた長所、短所などをまとめたいと思います。
(※当記事は別ブログに書いていた記事をリライトしました。)

私の語学学校歴

2015年9月~2016年5月 台湾大学語文中心中国語文組(CLD)
2018年4月~2018年9月 銘傳大学語言中心

この2つに通ってみての比較となります。また情報は当時のものです。
現在は変わっている可能性も十分にありますので、ご留意ください。

繰り返すけど2018年だからね!かなり前の情報だからね!!

以前、このブログで 中国語を学ぶ語学学校 「台湾大学」の様子について という記事をシェアしました。読んでない方はこちらからご覧ください↓

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今回は私が通ったもう一つの中国語語学学校「銘傳大学」についてシェアしたいと思います。

銘傳大学 華語訓練中心

情報

HPはコチラ

台湾の語学学校といえば、台湾大学や台湾師範大学に通う方が多く、これらの情報はインターネット検索でたくさん出てくると思います。しかし銘傳大学はそもそも少人数の学校のため、インターネットで探してもなかなか情報が出てきません。
場所は観光地として有名な「士林夜市」の隣にある大学です。本校は劍潭駅を挟んで東側にありますが、語学学校は西側の「基河校区」という校舎というこちらの建物。ここが入口でエレベーターに乗ります、3階に事務所があります。隣にはセブンイレブンがあるので飲み物などの購入には便利でした。

教室

エレベーターを降りるとこんな感じ。学校というより一般的なビルです。エレベーター前には自販機となぜか茶葉たまごが売られていました。買ったことないけど。

廊下がこちらです。

そもそも他の大学と人数の規模が異なり、かなり小規模な学校。各クラスの人数が、3名だったり、12名だったりと差が激しいです。私が最後に受けた上級クラスについては、1クラスしか開設されず、入学希望者全員を1クラスに入れたため、最大時で9人でした。教室や先生の数も限られているので、クラス人数のバランスがいろいろです。
事務所は3階の一番奥。撮影時は開いていませんが、突き当たりが事務所です。

学費・時間

授業は1学期28,000元と一般的な値段です。
基本的に中国語学習者は全員、朝9:10~12:00の3コマ(1コマ50分)で月曜~金曜日になります。
午後は別プログラムで交換留学で来ている学生向けの授業などを行っているようで、先生は午前も午後も授業があるようでした。他の語学学校同様に基本的には年に4回入学のタイミングがありますが、この学校の良いところで、空きがあればいつでも入学させてもらえます。
私は春学期が残り1か月のタイミング(3月下旬)に入学、学費は日割り計算で支払いました。
基本的に教科書は「當代中文課程」でした。

年齢層

もちろん台湾の大学に入りたかったり、交換留学制度で来ている方が大半ではありますが、他の学校よりかは年齢層が上の方が多い気がします。日本人に関しては、(自分で言うのもなんですが)わざわざ台湾語学留学で、あえてここに入学するような人はかなり稀だと思います。
そのため、家から銘傳大学が近い、もしくは銘傳大学に何らかの縁があるという日本人が多かった気がします。また台湾駐在員の多くが住む「天母」からは一番近い大学付属の語学学校のため駐在員の奥様がいらっしゃるのも特徴かと思います。

クラスの様子

  • 正直なところ、台湾大学や台湾師範大学と比べ、銘傳大学の知名度はそこまで高くありません。ここで語学勉強し、そのまま銘傳大学に正規入学したいという人は少ないのではないかと思います。
  • アジア人の割合が多い、というより、アジア以外が少なすぎる。日本人よりも「タイ」「インドネシア」「韓国」が多いように感じました。
  • 二人目のお父さんが台湾人、というベトナム人がいました。
  • お父さんが大使という高校生のエルサルバトル人がいました(おそらく超金持ち)
  • 日台ハーフで兄弟で通う日本人がいました。

私が主に習っていた先生はとっても楽しい30代半ばの先生!見た目も中身もかなり若かったのですが、すごくしっかり準備されていてとても楽しい授業でした。

宿題はほぼ毎日

台湾大学との大きな違いは宿題のやりとりはすべては「LINE」
台湾大学では作文は紙に書いて提出でしたが、銘傳大学では紙に書いて出したことは一度もありません。一番最初の授業で、紙に書いてだしたらLINEで送りなおして、って言われました。笑 すべてLINEで打って、先生にLINEで送る。
最初はとても驚いたのですが、実用面でいうと今後パソコンで打つよりもLINEで中国語を打つ機会の方が圧倒的に多いので、とても理に適っているかもと思いました。
先生にもよると思いますが、私の中級クラスでは1か月に1回程度プレゼンがありました。一人10分程度で暗記必須です。これホント苦手でした~今思い出してもほんと辛かった。

お昼

銘傳大学の一番のデメリットかもしれません。お昼を食べる場所がとても少ない。
真横はあの有名な士林夜市ですが、それは夜の話。昼間はほとんど営業していないのです。ドリンク屋などはありますが。最悪、セブンイレブンか、、、クラスのみんなで何かを食べようという時は、ピザの宅配をとることが多かったです。

郊外学習

そもそも、郊外学習どこに行きたいか、というアンケートがありました。それによって行先を決めるそうです。なんと自由な。私のときは、なんと「サバイバルゲーム」をしました!

しかも先生たちも参加!!笑 台湾大学は先生とサバゲーなんて絶対ありえない雰囲気だったのでこのギャップには驚きました。
銘傳大学は20代~30代の若い先生が多かったのもあると思います。午前の学生だけではなく、午後の特別プログラムの人も一緒だったので、けっこうな人数になりました。

またこちらも先生にもよると思いますが、先生とクラスメイトと博物館に行き、台湾人にインタビューの練習という機会もありました。面白いですよね!

他授業

HPにも掲載がある通り、私は中国語以外の文化講座が無料で受けられることに、すごく魅力を感じました!むしろこれがやりたいから入学したと言っても過言ではない(笑)ドラゴンボート体験、珍珠(タピオカ)つくり、芋圓づくりなど、すべて先生たちが教えてくれます。中国語初級クラスの人もたくさん参加していました。無料で受けられるという点もポイント高いですし、他のクラスの人とも仲良くなれるチャンスです。

メリット

  • 先生との距離が近い。授業以外のことでも気軽に相談できる雰囲気。
  • 学期始まりではなく、途中入学も可能。
  • 先生にもよるが、授業内でゲームをする機会が多く、心地よいプレッシャーの中勉強できる。
  • 奨学金制度もあり、(最初の学期は利用できませんが)2学期目に前学期の成績が90点以上で選ばれれば、一人当たり2,400元いただける制度がありました。ほとんどの人が利用していました。
  • ご飯やお菓子を食べながらでも何も言われないし、なんなら先生も朝ごはん食べている。
  • 通常の中国語授業以外にも、ビジネス中国語やカラオケ中国語など様々な中国語授業が開設されています。(有料で)
  • プライベートレッスンも開講しています。
  • 学校の上が寮になっていますが、どうしたら入寮できるのかはわかりませんが。クラスメイトの何人かは入寮していました。
  • 先生に申し出れば、銘傳大学の正規大学生の言語交換の相手を紹介してくれます。私も利用して、授業以外の時間に近くのカフェで教科書の不明点などを教えてもらいました。(私、途中入学したため、こちらの説明を聞いておらず、この制度の存在を知ったのがかなり遅かったです。もったいないことした)
  • かなり融通がきく事務所だったので、もしかしたら午後の授業の他プログラムも申し出れば受けさせてくれるかもしれません。

デメリット

・とにかくお昼難民。
・語学学校の校舎は全く学生ライフ感はなく、塾に通うような感じ。(キャンパスともいえない)
・先生の遅刻もある。
・朝クラスしかないので、早起きが苦手な人は大変。
・チャイムは気にせず、「じゃ休憩しよっか」という感じで時間にはルーズ。
・他クラスが少ないので、先生が合わなかった場合、クラス変更は空きがないことが多く、基本的に困難。
・良くも悪くもルーズすぎる。一度提出した証明写真をなくされました。
・授業がつまらない先生もいるにはいる。(最後の学期はそうだった)
・欠席や遅刻する学生もけっこう多い。
・よっぽどのことがない限り進級はできてしまいそう(ルーズ)。

エピソード

  • 台湾の祝日はてっきり授業もお休みかと思ったら、先生から「祝日の日、授業どうする?」と提案があり、カレンダー通りお休みにするか、もしくはその日授業をして、その代わり金曜日を休みにして3連休にするか?など、クラス内で自由に決めていました。
  • クラス内にいた日本人駐在員の奥様ですが、ある日お子様(8歳ぐらいと、6歳ぐらい)の学校がお休みだったそうです。事前に先生とクラスメイトに許可を取った上で、お子さんと一緒に授業を受けにきていました。もちろんお子様はお絵描きなどをして授業の邪魔をするようなことはなかったのですが、先生も気を遣ってその日だけ大きい教室に変更しました。クラス内の雰囲気などにもよるのかもしれませんが、私はこういう対応ができる学校はすごくいいな、と思いました。日本では絶対にできないだろうなぁ。
  • 私はこの学校で出会った先生の授業のやり方がすごくよかった。例えば、中国語のクレヨンしんちゃんのYou Tubeをみんなで見て、その内容を簡潔に説明する練習。新しい単語を書いたカードを使って神経衰弱対決。学生が先生役になり文法を説明する練習。一人が選挙の候補者、もう一人が選挙の支持者と、二人一組になって選挙活動の講演をして、誰に投票するかという対決…などなど。台湾大学ではありえなかった、ゲーム感覚の授業がとても多く、新鮮でした!でも、その次の学期に出会った先生はほとんどゲームなどはありませんでした。

中国語を学ぶ語学学校 「台湾大学」の様子について にも書いた通り、先生はやはりなのかなぁと思います。

まとめ

台湾大学と銘傳大学に通って思うことは、はじめて中国語の勉強をするときに台湾大学に入ってよかったと思いました。ここである程度、中国語の勉強のやり方や習慣を身につけることができました。そのため、多少ルーズな銘傳大学に入学しても、すでに私の中で中国語の勉強のやり方が確立されていたので、軸がぶれることなく楽しく勉強できた気がします。
繰り返しになりますが、どこの学校もメリット、デメリットはあるはずです。自分の学習スタイルにあったプログラムの学校を選ぶこと、また素敵な先生に出会える強運を持ち合わせることが重要かなと思います。
上記は私の個人の考えにすぎませんので、他の方の意見もぜひ参考にしてください。

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