台湾を訪れる観光客にとって、絶対食べたいのが台湾マンゴー。特に夏の台湾旅行で見逃せないですね!夏になればスーパー、市場、夜市など台湾のあらゆる場所で目にすることができます。今回は台湾マンゴーの王様とも呼ばれる「アップルマンゴー(愛文芒果)」を中心にご紹介します。

台湾マンゴーの人気
品種にもよりますが、一般的には4月後半から8月頃がマンゴー最盛期。最近は技術の発達もあって、10月頃まで売っているのも見かけます。もちろん食後のデザートとして生マンゴーを食べるが一番おいしいですが、マンゴーかき氷(芒果冰)、マンゴープリン、マンゴースムージーなど…マンゴーを使ったデザート類も豊富です。

特に近年ではガイドブックの影響なのか、日本観光客を中心にマンゴーかき氷がとても人気。台北の有名店ですと「冰讃(ビンザン)」や「思慕昔(スムージー)」など。夏は長蛇の列ができています。

台湾の主なマンゴー品種
台湾で栽培されているマンゴーには、いくつかの品種がありますが、主に以下の種類が有名です。
1. アップルマンゴー(愛文芒果)
台湾マンゴーの王様と称されるのがこのアップルマンゴーです。インドが原産で、現在は熱帯・亜熱帯地域で広く栽培されています。特に屏東県や台南市で多く栽培されていますが、台南の玉井という場所が有名です。
その名前の通り、りんごのような丸みを帯びた形状と、鮮やかな赤と黄色のグラデーションが特徴。
アップルマンゴーの最大の魅力は、とにかく甘い!!そしてなめらかな食感で種が小さく、果肉が多いため、食べごたえも抜群。また繊維質が少ないため、口当たりが非常に滑らかで、初めてマンゴーを食べる人にも親しみやすい品種です。マンゴーかき氷は大体これを使っています。
2. 金煌マンゴー
アップルマンゴーと並ぶ台湾の代表的なマンゴー品種。大きさはアップルマンゴーより一回り大きく、色は黄色っぽく赤みが少ないです。糖度は高いですが、少し酸味があり、甘いだけじゃないのが特徴です。
3. 紅龍マンゴー
赤い色が鮮やかで、見た目の美しさが特徴的なマンゴー。やや小ぶりですが、甘さと酸味のバランスが絶妙で、台湾の市場でも人気があります。
4. 土マンゴー
台湾の在来種で、昔ながらの味を楽しむことができます。小さめのサイズでやや繊維質が多いですが、独特の香りと風味があり、台湾の古き良き時代を感じさせてくれます。

上記写真内左は金煌マンゴー、右は玉文マンゴーだと思います(たしか…)他にも台湾には私が食べたことのない品種もたくさんあります!!
アップルマンゴー(愛文芒果)の魅力
台湾のマンゴー品種の中でも、特に日本人旅行者に人気なのがアップルマンゴーなので深堀したいと思います。
1. 栄養価の高さ
アップルマンゴーは美味しいだけでなく、栄養価も非常に高いフルーツ。100グラムあたり約60キロカロリーと比較的低カロリーながら、以下のような栄養素を豊富に含んでいます。
- ビタミンA(ベータカロテン):視力維持や皮膚の健康に役立ちます
- ビタミンC:免疫力向上に効果があります
- 食物繊維:腸内環境を整え、消化を助けます
- カリウム:血圧の調整に役立ちます
- 抗酸化物質:老化防止に効果があるとされています
- その他、マンガンやビタミンE、葉酸なども含まれています

2. とにかく甘い!
アップルマンゴーが他のマンゴーと一線を画すのはやはり糖度!とにかく甘い!熟したアップルマンゴーを一口食べるととろけるような舌触りと濃厚な甘さが口いっぱいに広がります。種の周りまで無駄なく美味しく食べられるのも魅力です。
3. 台湾を代表する高級フルーツ
台湾では良質なアップルマンゴーはギフトとしても利用されています。特に完璧な形状と色合いのものは「マンゴーの王様」として百貨店や大型フルーツ店などで美しく箱詰めされたアップルマンゴーが販売されて。

マンゴーを選ぶポイント
台湾旅行でマンゴーを堪能したい方のために、いくつかのおすすめポイントをご紹介します。
1. 旬の時期
アップルマンゴーをはじめとするおいしい台湾マンゴーが食べれるのは4月下旬から8月上旬ごろ。この時期に台湾を訪れると、最も甘くジューシーなマンゴーに出会える確率が高まります。特に6月から7月が最盛期。ただ6~8月は台湾に台風が来ることも多く、マンゴー産地が台風の影響を受けてしまうと出荷量が減り、伴って値上がりすることもあります。これは運としかいえない!
2. 市場で食べる
台北の建国果物市場や各地の朝市では、様々なマンゴーが売られています。個人的にはスーパーや夜市の屋台よりも断然朝市の方がおいしいマンゴーが手に入ると思うのでおすすめです。上の部分から蜜が染み出していたら完熟の印!食べごろ!お店によってはカットしてくれるところもあると思います。特に雙連朝市は観光客も多い朝市なのでカット済みがあるかも!
3. 南部へ行く
もちろん出荷時期であれば台湾全土でマンゴーは食べれますが、台北ではマンゴーの木はほとんど見かけません。マンゴーの産地は南部!一番新鮮でとびきりおいしいマンゴーは南に行きましょう~。お値段も安い!特に有名なのが台南の玉井という場所です。



私も行ったことありますが、周りはマンゴーだらけで歩くだけでマンゴーの匂いがします(笑)下の写真は玉井で食べたマンゴーかき氷です。


マンゴーを日本でも食べたい!
1. ドライマンゴー
台湾のマンゴーは生のままお土産にすることは難しいですがドライマンゴー、マンゴークッキー、マンゴーケーキなど加工品は数多くあります。特にドライマンゴーは私も大好きです♡スーパーやコンビニでも手軽に購入可能。特に迪化街の乾物屋さんなどで手に入るドライマンゴーは添加物が少なく、自然の甘味な気がします。日持ちするのでお土産におすすめ!

2. お中元にマンゴー
台湾マンゴーは世界どこからでもネット注文し、日本への配送はできます。百貨店(SOGO、三越)、旅行社などで検索すれば多くの会社がマンゴー配送サービスを展開しています。数年前までは数社しかなかったのですが、ここ最近は中小企業も参戦し会社数が増えました。
実は私、以前このマンゴー注文受付の仕事をしていたのでよく知っているのですが、日本の芸能人からも注文がありました。熨斗なども貼れるためお中元に人気です!お値段は一見高いですが、日本の高●フルーツパーラーとかで購入するのに比べたら全然安いです(笑)受け取った方はとっても喜んでくださいます。
またマンゴー農家さんいわく、輸出の検疫で止められたりしたら台無しなので、とびきり良質のマンゴーは台湾国内ではなく日本配送にまわっているらしいです。

「食べたいけど1箱の個数が多くて我が家では食べれきれないわ」という方に朗報!マンゴーは冷凍もできますよ~
ここからは蛇足ですが、私6年ぐらい前に東京の叔母の家にこの台湾マンゴーを送りました。そして叔母が食べ終わった種を植木鉢に植え、現在東京でマンゴーを育てています(笑)






植えてから約6年後にやっと2つほど実がなり、台湾よりだいぶ遅い10月頃に収穫しました。通常より種が小さくできました。味はばっちりおいしかったらしいです。これが東京ですよ!すごくないですか?




マンゴーアレルギーに注意
マンゴーは多くの方に愛される美味しいフルーツですが、実はウルシ科の果物(そんな風に見えないよね)です。ウルシとは漆塗りのウルシですね。一部の方にはアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
主な症状
- 口やのどのかゆみや腫れ
- 皮膚の発疹やじんましん
- 消化器症状(腹痛、嘔吐、下痢など)
- まれに、呼吸困難やアナフィラキシーショックなどの重篤な症状
マンゴーの果肉だけでなく、マンゴーの皮にも成分が含まれているそうです。人によってはマンゴーを扱った後に皮膚に発疹ができることもあるとか。これまでにマンゴーを食べたことがない方や、他のウルシ科植物(カシューナッツやピスタチオなど)にアレルギーがある方は要注意。特に旅行者の方は簡単に病院に行けないので一層の注意を!



昔、台湾在住日本人の友達がマンゴーが好きすぎて毎日食べていたら、ある日を境に急にマンゴーアレルギーを発症し、軽い呼吸困難になってしまったそうです!怖すぎる!食べすぎも注意です~
まとめ
2025年4月13日、今年初マンゴーを市場で見かけたので早速購入し食べてみました!1粒40元(約180円)ほどでした。




ん~おいしい!けどまだ4月半ば。これから甘くなることも私は知っています(笑)今後に期待!
マンゴーについては語りたいことが山ほどあるのですが、とりあえずこのぐらいにしておきたいと思います。台湾にいらした際はぜひ完熟マンゴーの味を堪能してみてください。日本で食べたあのマンゴーは一体なんだったの?となるはずです。