※当記事は2017年に別ブログに書いていた記事をリライトしました。
台湾最南端の墾丁(クンディン)に行ったことを3回にわけてリポートいたします。
このブログでは主に墾丁の手前の恆春についてです!!
墾丁とは…
台湾人にも人気な墾丁(クンディン)は台湾島一番南に位置する海岸沿い。自然に囲まれた素晴らしい景色。リゾートホテルや民宿も充実しており、バックパッカーでもファミリートリップでも楽しめる場所です。
台湾の一番南ということで台北より暑そうに思いますが、(暑いのは間違いないのですが)海風がありとても心地よい暑さ。台北の方が蒸し暑く感じる気がします。
何をする?
恆春から墾丁までは「墾丁国家公園」という国立の公園になっており台湾を代表する観光地。詳細はこちらのWikipediaをご覧ください。
海岸もたくさんあるので夏は水着必須。ダイビングする方にとってはダイビングスポットとしても有名。
台北とは異なる「熱帯気候」となるため太陽の力はすさまじいです。日焼け止めグッズ、帽子、日傘、サングラスは必須!
墾丁への行き方?
一般的には…
台湾新幹線(約2時間)
高速バス(約2時間)
となります。
台北から墾丁までの飛行機もありますが時間と日にちが限定的のため、現実的ではありません。朝7時代出発の新幹線に乗れば午前中には墾丁に到着できそうですが、私は朝はゆっくりしたかったので金曜日の夜、仕事後に高雄まで新幹線で行き、高雄のユースホステルに1泊しました。
高雄ユースホステル~旅聚居青年旅舎~
場所は高雄の中心地、美麗島駅の目の前という好立地。驚くほど駅の目の前でした。



廊下沿いに部屋がたくさんあります。フロントで予約者であることパスポートなどを提示し、お部屋の説明をしてもらいます。中国語と英語で対応可能。ユースホステルらしく洗濯機などの共有施設も充実。今回は使いませんでしたが簡単な調理もできますよ。老舗ホステルのようでモダンな要素はないですが値段に見合っていると思いました。



何より素晴らしい立地で夜市などにもアクセス抜群です。私は予定があったため美麗島駅でホステルを探しましたが、何も予定がない方は墾丁行きのバスが出ている新幹線を降りた左營駅周辺で探すのが便利です。
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バスで墾丁へ
台湾新幹線で降りたった左營駅(新幹線高雄)。目の前にはこちらのバスチケット販売所があるので「墾丁快線」のチケットを購入します。片道チケットと往復チケットがあり、私は往復チケットにしました。往復401元。こちらのチケットは帰りも使うのでなくさないように注意しましょう。



8時57分にチケットを購入したのですが、チケット売り場のおばちゃんから『9時にバスが出発するから急いで下に降りて!』と言われました。階段を急いで降りて、一番前に停車する黄色のバスが墾丁行きのバス「墾丁快線」です。


停車位置までのたった数十メートルの距離ですが、その間タクシー運転手が「墾丁に行くならバスよりタクシーの方が早いよ」と客引きしてきます。「もうバスチケット買っちゃったから!」というと「そのチケットはこっちで買い取るから」という執念さでした。残り1分ぐらいなので走って乗り込みます。間に合ってよかったー!
バスのお腹に荷物は入れられますがセルフのようです。私は手で中に持って入りました。


9時出発の便でしたが半分ほど埋まっている客数です。有難いことに充電する場所もあります。(なお、帰りのバスも充電するところはありましたが、外付けされているタイプでした)

今思えばバスの時間は事前に調べておくべきでした…今回はラッキーだったけど!
そしてここから私は約2時間眠り続けたのち、目的地「恆春(フンチュン)」につきました。たった2時間で別世界に来たかのような感じです。空が広い!




【バスの情報】
墾丁快線HP / 時刻表はこちら / 停車駅はこちら
※最新の情報をご確認ください。
郷村冬粉鴨(シャンツンドンフェンヤー)
初日は墾丁ではなく恆春の民宿に一泊するため恆春で夕飯を食べます。墾丁には夜市などがたくさんあるのですが恆春は「おいしいお店」はかなり限定的なのでよく調べてから入った方がよさそうです。
本当は有名店「郷村冬粉鴨」に行きたかったのですが、残念ながらこの日は臨時休業でした。以下写真は開店日に撮影しました。


地元の方もとてもオススメされていたので味は間違いないと思います。海角七号の撮影に使われた場所「阿嘉的家」のすぐ裏手でもあるのでぜひ行ってみてくださいね!
というわけで、この日は別の鴨肉のお店にしました。
鴨肉蔡(ヤーロウツァイ)
昔ながらのローカル店です。今回は地元の方と3人で訪れました。台湾のタケノコは果物みたいです。そしてメインは蒸した鴨肉。




ジューシーで臭みは全くなく、とてもおいしかったです。ちなみに臨時休業だった「郷村冬粉鴨」は鴨は鴨でも調理の仕方が異なり、スモーキーな鴨肉という噂。聞けば聞くほど気になります…他にもおいしいお料理がたくさん!一人約320元でした。お腹いっぱい!!このお店もとてもおいしかったです!




観光は電動バイク
恆春や墾丁はいくつか観光バスが走ってはいますが、本数が多くなく動き回るには不便です。そこでバイクがオススメです!しかし私のように日本でも運転する機会がないような人は、外国での運転はとてもビビりますよね。国際運転免許証の手配も面倒ですし…そんなときに便利なのが免許証不要の電動バイクです。
という感じです。 お店にもよりますが、私が1日目に借りた「溢鑫租車」店は1日600元。もちろん、2日や3日連続だと1日分が安くなります。また保障としてパスポートを預けます。ヘルメット必須。2人乗りは禁止です(とはいっても見かけますが…)。なお、こちらのお店では裏手に広大な駐車場をもっており、私がバイクの運転が初めてであることを伝えると20分ほど練習に付き合ってくれました。感謝!




今回借りたバイクは最新型で液晶画面に残りの電池量などが表示されるものでした。しかも黄色でかわいい♡恆春も墾丁もバイク店はいたるところにあるので、見つからないということは絶対にありませんが少しでも怪しいお店は避けた方がいいと思います。
初バイク運転者にワンポイントアドバイス
バイクはグリップの部分を手前に回すとアクセルとなります。降車するときに電源をつけたまま降車すると誤ってグリップを回してしまったときにバイクだけ進んでしまう危険性があります。降車するときはまず「キー」を回し、バイクの電源を切ってから降りましょう!
貓鼻頭公園(マオビートウゴンユェン)
のんびり運転な電動バイクでまずやってきたのが恆春の半島の一番南にある貓鼻頭公園(国立公園の一部)です。入場チケットは30元でした!観光バスが何台か停まっていましたが中国大陸の方たちのようでした。この坂をのぼった先に絶景が!






少し雲が多かったのですがそれでも日差しが痛かったです。草木と空と海の3大コントラスト。海と空が広い~開放的!これぞリゾートって感じです。






階段が何段かありますがぐるっと歩ける公園になっています。ざっと見るのであれば15分もあれば全部見れるぐらいでそんなに大きくはないです。とにかく暑すぎるので早々に退散しました。帰りの坂道です。天気が良すぎ~




關山(グゥァンシャン)
あいにく私は夕日が落ちる時間ではなかったのですが夕日が絶景と言われるスポットです。素敵な門がお出迎えしてくれます。この門の付近にバイクを停め、数メートルの丘をのぼっていくと…チケット売り場がありました。






60元、貓鼻頭公園より高いのですね…ここが有名な夕日ポイント。しかしまだまだ太陽は上の方です。笑
展望台風なところもあります。おー絶景!この時間のお客さんはこの写真に写るファミリーだけでした。






奥の方にも展望台のようなつくりがありますが蚊が多かったです。夕日がきれいなんでしょうね(想像)






またタイミングがあえば来てみたいなと思いました。帰り道、坂をくだるとさきほどの門がさらに美しく輝きます。まっすぐな道とその先にある山と湖がキレイですね。






肥春號 Fatchun Café(フェイチュンハオ)
少し疲れたのでカフェにやってきました。さきほどの關山から、のろのろバイク運転で約15分とけっこう距離があったのですがそれでも行ってよかったと思える素敵なカフェでした。正直、こんなところにこんな洗練されたお店があって良いのかと思いました(笑)




中に入ってみると…想像していたのと違ってオシャレ♪今回はカフェ利用ですがお食事もできるようです。「恆春港口茶」は恆春限定っぽかったので注文。HOTしか表記がありませんでしたが、聞けばICEもできました。外で火照った身体がすぅーと冷やされていきます。おいしい!






またこちらのお店の裏には広大な敷地の庭兼テラス席がありました。貸し切りパーティーとかも出来そうな感じです。ちなみにトイレは外の別小屋。充電できる場所もあり本当にありがたい。我ながらに良いカフェを見つけたなと思い、2時間ぐらいゆっくりしていました。




外に出れば犬が普通に歩いている。ペーパードライバーでも安心なほどののどかさです。




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出火(チューフォ)
この字だけ読むと「どこから出火したんだよ?!」という感じになるかと思いますが「出火」という観光地があります。その名の通り、天然ガスが地面が出ており自然と火が出ているのです。




Instagramではよく見かける場所ですが時間が悪かったのか他の観光客はいませんでした。この階段を下り、少し歩いた先に…ありました!




写真で伝わりにくいのですがこの鎖で囲まれた中は天然ガスが出ており、何もしなくても勝手に地面が燃えています。不思議だわ~




噂では地元の方はこれでBBQをするとかしないとか…笑 ただでさえ暑い天気なのに、火の熱さで汗がじわじわ出てきます。一回は見ておきたいけど意外とあっさりな観光ポイントでした。帰りには階段のところで犬が死んだように寝ていました。バイクで行く際は国道200号線を通って行くとよいと思います。帰りには恒春古城 東門を通ったので記念撮影だけ!




※現在(2025年)は臨時休業のようです。
古城擔仔麵(グチェンダンザイミィェン)
先に書きますがこちらのお店の味は普通でした。台北にもあるかな、という感じでさらっと書きます。




店内にはわんちゃんも椅子に座って食べてました。かわいい!そのあと、見つけた「肉 Meat」の方がおいしそうに見えました。人がたくさんいました!作っている店員さんも迫力ある!笑






夜のお散歩
映画「海角七号」のロケ地周辺をうろうろ。海角七號とは…台湾で大ヒットした映画です。詳しくはこちらWikipedia




阿嘉的家はもう営業時間が終わっていました。その隣にあるイタリアンレストランもおいしそう。




恆春はおいしい小吃のお店は少ないのですがおしゃれなカフェ、ベーカリー、イタリアンレストランなどは探すとけっこうあります。この周辺は特に多いので探検するのが楽しい!一人だといろんなお店に回れないのが悔やまれます。
豆豆甜品屋(ドウドウティェンピンウ)
最後にバイクを返却する道中にあったこちらのお店で夜食のデザートを。




豆花 具材は芋圓と花生と薏仁(ハトムギ)を選びました。水がおいしいところは豆腐(豆花)も美味しいんですよね~。




デザート食べて大満足し、恆春の一日はこれにて終了です。
まとめ
墾丁はリゾート地ですが初日に旅した「恆春」は歴史が残る観光地。台湾で唯一軍事目的のために造られた防御都市という歴史的背景もあり、大きい街ではありませんが海と山の大自然に囲まれた素敵な場所でした。また西側にある場所なので、夕日を見るには最適なスポットでもあります!やはり歴史があると探索もより一層楽しい!


次は墾丁に続く…

